バイオエタノールと食料危機

バイオエタノールは、トウモロコシやさとうきびから作られる。

最近、バイオエタノールの需要を見込み、トウモロコシの価格は上昇を続けている。

といっても、多くの人は、「とうもろこし?あんまり食べないし、関係ないよ」と言うかもしれない。

しかし、多いに関係ある。

トウモロコシは、日本では家畜の飼料に使われている。

トウモロコシの価格が上がれば、当然、鶏肉や豚肉、牛肉の価格も上昇する。

さとうきびを原料にしたバイオエタノールは、ブラジルでの生産がさかんだ。

ブラジルでは、これまでオレンジを生産していた場所をさとうきびに変える動きが出ているという。

これにより、日本の飲料水メーカーはジュースの価格を上げることを決めた。

ここでもうひとつ頭に入れておきたいことに、“中国”の存在がある。

中国では、豊かな層が増え、食の欧米化が進んでいる。

中国の人口を考えると、その勢いは「爆食」とも言われている。

世界の食料をその胃袋を満たすために、中国が買いあさるという事態になれば、世界は大混乱に陥るだろう。

このような状況を考えれば、食料を原料として使うバイオエタノールを、とても手放しでは受け入れられない。

日本の食糧自給率は40%。

これは先進国の中でも、異常に低い。

日本は、工業国としてWTO体制を推し進めようとしている。

「関税が撤廃され、安い食料が入ってくることは消費者の利益になる」という。

しかし、果たして本当にそうだろうか?

食料自給率が低いということは、他国の状況に左右されやすいということだ。

「食べること」は、「生きること」

「食べること」を軽んじれば、その代償はあまりにも大きい。

わたしはそう感じる。

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バイオ燃料とグローバリゼイション

いよいよ27日からバイオ燃料の販売が始まる。

「バイオガソリン」の名称で、首都圏50箇所のスタンドで販売される。

3月にベトナムからある男性が、彼の妻と共に来日した。

彼の名前はグエン・ドク。

あの「べトちゃん、ドクちゃん」として知られる弟のドクさんだ。

彼らが、ベトナム戦争で米軍が散布した「枯葉剤」の影響で、結合双生児としてこの世に生を受けたことは、多くの日本人が知っている。

当然、この「枯葉剤」の存在も多くの日本人が知っている。

しかし、この「枯葉剤」を製造した会社のことは、あまり知られていない。

この「枯葉剤」を作った企業「モンサント」は、種苗会社を買収し、遺伝子組み換え作物の研究開発に多額の投資をしている。

日本は、最大の遺伝子組み換え作物の輸入国。

わたしたちは、べトちゃんドクちゃんの姿を見て涙し、彼らの体を切り離す手術が成功したとき、ほっと安堵した。

その一方で、わたしたちは彼らの運命を変えた「枯葉剤」を製造した企業を、遺伝子組み換え作物を食べることで支え続けている。

どこの誰が、どうやって作ったかわからないものを買う。食べる。使う。

これが、今、世界中がそれを望むと望むまいと、飲み込まれようとしているグローバリゼイションなのだ。

そこには、「汚染」と「破壊」と「搾取」が存在している。

ちなみに、日本で一番売れている農薬は、モンサント社のものだという。

今回、日本に輸入されたバイオエタノールは、フランスから輸入されたものであり、遺伝子組み換え作物は使用されていないかもしれない。

しかし、このままバイオエタノールが推進されていくことに、わたしは疑問を感じる。

アメリカでは、とうもろこしの作付けの6割が遺伝子組み換えであり、全体の20%がバイオエタノールの原料として使われている。

もし、わたしたちが、お互いを助け合うことでグローバリゼイションを受け入れるなら、世界はすばらしいものになるかもしれない。

しかし、そこには、「信頼」と「平和」と、なによりも、「愛」が存在しなければならない。

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「チョムスキーとメディア」

水曜日は、「チョムスキーとメディア」を見るつもりでいたのだが、「ルワンダの涙」を見に行くことにしたので、映画館のはしごになってしまった(^^;)

渋谷のユーロスペースという映画館で上映されていたのだが、シートはなんだか田舎の映画館のようでわたし向き。

この映画の内容は、次の一文に全てが集約されていると思う。

『現代の民主主義国家におけるプロパガンダは、政府による検閲や悪意による歪曲ではなく、マスメディアが持つシステムそのものによってごく自然に行われている。』

昨日、NHKのクローズアップ現代で、バイオ燃料について報道された。

わたしは、“全て”のバイオ燃料を否定するつもりはない。

しかし、バイオ燃料に触れるのであれば、「地球温暖化」に触れるのと同様に、遺伝子組み換え作物に触れなければならないと思う。

アメリカでバイオ燃料の原料になっているとうもろこしは、遺伝子組み換えのものが使われている。

そして、ブラジルのさとうきび、インドネシアのパームやしは、森林を切り開いて栽培されていることに触れなければならないと思う。

日本ではこれまで採算が合わないという理由から、バイオ燃料には力が注がれていなかった。

しかし、原油高とCO2削減の問題から、バイオ燃料の生産高を上げる取り組みが進められている。

昨晩のクローズアップ現代を見ていて、わたしはチョムスキーの『現代のプロパガンダは・・・』という言葉を思い出した。

昨晩の番組では、遺伝子組み換え作物のことも、森林破壊のことも触れられていない。

それ以外の問題点、コストの問題、普及に際しての問題点などは取り上げられていたが。

本来は遺伝子組み換え作物のことや、森林破壊についても知った上で、わたしたちはバイオ燃料を受け入れるかどうかを考えなければならない。

森林を破壊し、生態系を壊して作られたバイオ燃料は、本当に環境に良いのだろうか?

「アメリカでは普及が進んでいます」

「ブラジルでは雇用を生み出しています」

「それに対して日本は遅れています」

「遅れている」、「遅れている」、「遅れている」

「だから、国をあげて取り組まなければならない」

という、刷り込みのように感じた。

チョムスキーはこう説いている。

『捏造された“世論”を疑い、他者との連帯を深める中で自分の価値観を身につけることによって、人々は知的に自衛できる』と。

できるだけ多くのアンテナを張り、多くの人と語り合うことによって、「真実」は必ず見えてくる、そう信じたい。

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誰の問題?

高レベル放射性廃棄物の最終処分場を選定する調査が始まることになりそうだ。

場所は高知県東洋町。

町の財政が逼迫しており、町長の独断で動き出したこの話。

町は「賛成派」と「反対派」で二分されている・・・。

なんとも胸につまる思いだ。

一度大きな公共事業が動き出すと、「賛成派」と「反対派」で地域社会は崩壊していく。

地域社会だけではない。

家族、親族の関係も壊れていく。

そして、仲のよかった子どもたちの間に、親達の影響でいじめが広がっていくこともある。

それは、「地方」と呼ばれる場所で繰り返し起こってきたことだ。

巨額のお金が動くことにより、時には、「死者」さえも出る。

こうした状況を身近で見てきた者として、東洋町のみなさんに言いたい。

『一度、魂を売り渡してしまえば、取り戻すことはできません。

人間としての尊厳を失うことになります。

財政面で、とても厳しい状況であることはお察しいたします。

でもどうか、もう一度考えてみてください。 どうか・・・、お願いします』

原子力発電を使い続ければ、必ずこの問題に行き着く。

「こうしてパソコンを使うことも本当は、止めるべきかもしれない」

そんな思いを持ちながらも、こうして「電気」を使い続けている・・・。

この問題は、「電気」を使うものすべての問題なのだ。

けして、東洋町の問題ではない。

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昨日の報道ステーション

昨日の報道ステーションで、高濃度放射性廃棄物の処分場について取り上げられた。

正直なことを言って衝撃を受けた。

と言うのも、このことについて民放が触れることはないと思っていたからだ。(NHKもあてにならないが)

国策に関わるこれらのことについては、おそらく、相当の規制がかけられているのではないかと想像できる。

その中での昨日の報道は、賛成派、反対派、双方の意見を放送し、かつ、核の危険性にも触れ、一番の問題点である地方と都市部との格差についても取り上げていた。

この核問題は、本来電気を使う私たち全員の問題であるはずだ。

しかし、いつでも、これらのことは、人口の少ない場所に押しつけられてきた。

私たちは、あらためて、電気のある生活について考えなければならないのかもしれない…。

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六ヶ所村ラプソディー

ここ数日、友人知人から、同じ内容のメールが何通も届いている。

10月7日から始まる「六ヶ所村ラプソディー」の劇場公開に関するものだ。

監督の鎌中ひとみさんの言葉として、こう書かれている。

「ヒバクシャのときと違って、マスコミがウンともスンとも反応しません。

かなり圧力がかかっているのではないかと思われます」

昨日も書いたのだが、今、世界は原発推進へと向かっている。

9月の国際原子力機関(IAEA)の年次総会では、国際的枠組みで、核燃料供給を保証する体制を作り出そうという話し合いがもたれた。

中国、インドはもちろんのこと、アメリカ、EU内でも原発推進へと方向転換する国が多い。

そんな世界の流れの中で、マスコミが取り上げないのも仕方のないことかもしれない。

今夏、スウェーデンで起こった原発の事故について、日本のマスコミは沈黙した。

かなり、危険な状態だったらしいのだが・・・。

スウェーデンは、2010年までに原発廃止を決めていたが、先送りになった。

スウェーデンの原発依存率は、50%と実は高い。

原発大国のフランスは、発電の80%を原発に依っている。

わたしたちは、毎日、当たり前のように電気を使っている。

街には、夜でも人工的な光があふれている。

しかし、それは本当に豊かなことなのだろうか?

満天の星空を大切な人と眺めること・・・。

それが、本当の豊かさではないのだろうか?

母なる大地は、そんな人々をやさしく、温かく包み込んでくれるだろう・・・。

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今、足元で起きていること

現在、日本のエネルギーの約30%は、原子力でまかなわれている。

しかし、日本では、核燃料となるウランのほとんどを輸入にたよっている。

そのほとんどは、オーストラリアとカナダから輸出されている。

8月に小泉前首相が、カザフスタンを訪れたときにウラン開発で協力するという共同声明が発表された。

カザフスタンは世界第2位のウランの埋蔵量を持っている。

今、世界各国では、原油高と枯渇の問題から、原子力推進へと大きく舵をきろうとしている。

ウランの価格は上昇し、鉱山開発が加速し、争奪戦が始まっている。

しかしだ、わたしたちは、原子力についていったいどれだけのことを知っているだろうか?

ウラン鉱石を採掘するという最初の段階から、被爆者が生まれていることをわたしたちは知っているだろうか?

ウランを掘り出すという危険な仕事に携わっている人たちは、先住民など貧しい人たちであることを知っているだろうか?

彼らはウランが、自分たちの体にどのような影響を及ぼすかを知らされずにその仕事に就き、被爆した。

カザフスタンでの開発が進めば、また、多くの人たちが被爆するだろう。

六ヶ所村の再処理工場が稼動し始めて半年。

第2の六ヶ所村を四万十川水域につくりだそうという計画があるという・・・。

わたしたちは洋服を買いに行ったときに、店員さんが、赤と青のものを出してきたら、「青を見せてください、赤は好きじゃないので」と言わないだろうか?

「電気は買います。でも原子力はいやなんです」という人たちが、もっと増えない限り、この流れを変えることはできない。

わたしたちは、電気のある生活について考えるときがきているのかもしれない。

それと同時に、原子力と核兵器の根が一緒であることを知るべきだろう。

「核の平和利用」などありえないのだ。

今日は、違う内容のことを書くつもりでいた。

しかし、「北朝鮮が核実験を表明」というニュースを知り、気持ちが変わってしまった。

わたしたちは、「北朝鮮のことをひどい国だ、とんでもない」と言うだろう。

事実、そうだと思う。

しかし、それと同時に、今、自分たちの足元で起きていることにも注意をはらう必要があるだろう。

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